欠陥工事

分譲賃貸マンションへ入居されたばかりの入居者から、「お風呂場や脱衣所の換気扇の吸引力が弱いため、お風呂場にカビが発生しそう。」という連絡があり、すぐに現場へ急行しました。それぞれの換気口にティッシュペーパーを当て吸引力を確かめたところ、ティッシュペーパーは換気口に張り付かず、ヒラヒラと落ちてくるくらいの吸引力しかなく、換気扇として機能していないと言われても仕方のない状態でした。新築でマンションを購入してから約3年間、最近まで住んでいたオーナー様へも今までの経緯を確認したところ、確かに吸引力は弱いかもしれないが、新築当時から変化していないので壊れてはいないと言う。
まずは換気扇が故障しているのかどうかの確認のため、換気扇のメーカーに現場の調査を依頼した。その調査結果は、驚くべき結果であった。なんと、換気扇本体とそのダクトを繋ぐ部位にキャップがされたままであり、その僅かな隙間で換気していたと言う。キャップを外す工事が完了し、再び換気口にティッシュペーパーを当てたところ、ティッシュペーパーは換気口に張り付いた。
このマンションを新築で購入して、新築だからこの換気扇は正常だと思い込んで住んでいたオーナー様は、他人にお部屋を賃貸したことで思わぬ欠陥を知ることとなった。その他、鍵のシリンダーが引っ掛かる、コンロの火が自然と消えたことがある、壁の中のダクトを流れる水の音が気になる、天井のクロスに自然と染みが浮き出てきたなど、少しでも不便や異変を感じた時には、新築だからと安心するのではなく、早めに対処するようにしましょう。