電気料金の精算とブレーカーの注意

分譲賃貸マンションのオーナー様より、お部屋を賃貸で貸す時によくお受けする質問があります。それは公共料金の清算についてです。まずガスにつきましては、事前にガス会社へ連絡して、お部屋の引っ越しと同時にガス栓を閉栓しますので、特に問題はありません。次に水道と電気は、お部屋を賃貸するためのリフォームやハウスクリーニングの完了日に合わせて、電力会社や水道局へ使用停止の手続きを行っていただきます。

しかしセキュリティーシステムを導入している分譲マンションの場合は、注意が必要です。警備会社によるホームセキュリティーが設置されている分譲マンションでは、ブレーカーを落とすとセキュリティーシステムが作動せず、またブレーカーを落としただけで警報が鳴り響き、すぐに警備会社の警備員が駆けつけてくることがあります。こうした分譲マンションの場合は、借主が決まるまでオーナー様が継続して電気料金を支払い、常にブレーカーを上げた状態にしておかなければなりません。そして借主が決まりましたら、オーナー様が賃貸借契約の開始日の前日に合わせて電気料金の清算を行うことになります。

また寒冷地の冬の場合では、ボイラー(給湯器)が寒さで凍らないように、凍結防止スイッチを入れておく必要があるため、ブレーカーを落としたら、ボイラーが凍結・水道管が破裂して水浸しとなることがあります。

マンション専門プラザでは、入居者募集を行う際、管理会社や管理員さんへブレーカーの取扱いについての確認を行い、ブレーカーを落としてはいけないお部屋のブレーカーには、注意文を記載した張り紙を貼り付け、ブレーカーを落とせないようにスイッチをテープで固定するといった対応でトラブル防止に努めております。