賃貸住宅から退去しようとする場合、最低1ヶ月以上前には貸主に対し退去の通知をするのが一般的なため、「空き予定」ということで、まだ借主が入居している状態で次の入居者を募集しているお部屋が多数あります。この場合、お部屋を探されている方は、入居者が退去するまでは、お部屋の内覧をすることができません。しかしオーナー様ご自身が居住されている分譲マンションを賃貸する場合では、オーナー様が居住中のお部屋を見せても構わないということであれば、空室になる前から内覧が可能となるため、成約日数を短縮することができることもあります。このように居住中のお部屋を内覧していただく場合、内覧に備えてオーナー様はどんなことに気をつければよいのでしょうか。
●オーナー様同席が望ましい
オーナー様が居住中のお部屋の内覧時には、オーナー様も同席していただく方が望ましいため、わざわざ外出していただく必要はありません。内覧に来られたお客様は、実際に居住しているオーナー様から生の声を聞きたいという思いがあり、例えば「光熱費はいくらくらい?」「隣や下階の方の家族構成は?」「夜、車の音は気になりますか?」「買い物はどこのスーパーが安いですか?」など、オーナー様でなければ答えられないような質問をされることがあります。また一度貸主の顔を見ることで、安心してお部屋を借りていただくことに繋がります。
●オーナー様は笑顔で対応
良いご縁を招くためには、第一印象がとても大切です。オーナー様から温かな笑顔でお迎えいただけたら、内覧に来られたお客様の緊張もほぐれ、良い雰囲気の中で内覧をしていただけることでしょう。笑顔で明るく対応いただくことにより、室内の印象もより温かく明るいものに感じるはずです。
●水廻りのお掃除
台所やトイレ、浴室、洗面台などの水廻り設備は、特に女性が気になる部分です。内覧に来られたお客様は使い勝手を確認しますが、同時に清潔感も確認されます。より清潔な印象を与えるためにも、事前のお掃除を念入りにしておくと良いですね。
●お部屋の片付け
お部屋に物が散乱していると、お部屋が狭く感じられてしまうこともあります。最大限お部屋の広さをアピールするためにも、お部屋はスッキリと片付けておきましょう。
●収納も見ていただきましょう
オーナー様の中には「収納の中まで見られるのは恥ずかしい。」という方もいらっしゃると思いますが、お部屋を見に来られたお客様は、自分が住んだ時のイメージをしながらお部屋を内覧されます。そして収納とは、誰もがお部屋を決める上で、大きなポイントとなる部分です。オーナー様は、お部屋の全部を隠さず見せてあげることが、お部屋を気に入っていただけるかどうかの重要なポイントとなります。また内覧に来られた方が「収納を見せて下さい。」と言うのは、本気でお部屋を探している証拠でもあります。
●カーテンは開けておきましょう
カーテンが閉められた状態のお部屋は、暗く圧迫感を感じることがあります。また内覧をされるお客様にとっては、眺望や日当りも気になるところです。カーテンが開いていると、お部屋が明るく開放感を感じ、眺望・景色も確認していただけます。その他、窓のない部分は事前に照明を付けておくことも重要です。
●お茶出しなどのサービスは不要
居住中のお部屋を見に来られるお客様の中には、他人の家にお邪魔するため、遠慮がちになられる方が多くなります。じっくりとお部屋を見ていただくことも大切ですが、恐縮されている方を無理にお引留めすることは逆効果となります。「収納なども勝手に開けて構いませんので、じっくり見て下さい。」の一言で十分です。
お部屋は立派な商品です。お部屋の良いところを最大限にアピールすることが、最も重要となります。オーナー様が居住中の内覧については、いろいろとご不安な点もあるかと思いますが、マンション専門プラザの担当者が必ず立会いますのでご安心下さい。
Facebookでシェアする