不動産会社選びのポイント

最近、複数の不動産会社へ一括でお部屋の家賃査定を依頼できる「一括査定サイト」の登場により、マンションを貸そうかなと思っている方は、気軽に家賃相場を知ることができるようになりました。しかしその反面、怖い落とし穴も存在します。

賃貸管理会社は、マンションを貸したい・賃貸の管理をお願いしたいというお客様の情報を集めておりますが、実はこれらの情報を集めることは、簡単なことではありません。しかし複数の「一括査定サイト」の登場により、賃貸管理会社は比較的簡単にお部屋を貸したいというお客様の情報を集めることができるようになりました。そのため「一括査定サイト」には、賃貸管理が不慣れな不動産会社も多数登録されており、優良な賃貸管理会社を見分けるのが難しくなってきております。そしてこのような賃貸管理会社に依頼されたオーナー様からは、様々なトラブルの相談を受けることが多く、これからは賃貸管理会社の質が問われる時代となってきております。

ではなぜオーナー様がその不動産会社に依頼をしたかと聞くと、一番多かった回答は査定の家賃が他社よりも高く、その家賃で「決まります!」と言っていたからということでした。そもそも家賃には相場があり、マンション専門プラザでは、その相場をしっかりと分析して、オーナー様へ正直に適正な家賃をお伝えしております。中には賃貸管理の依頼欲しさに、相場より高い家賃を提示して、調子の良いことを言い、無理やり依頼を取ろうとする不動産会社が存在しているということです。

そして一番多いトラブルの相談が、「依頼してから〇ヶ月間決まらない。」というものです。弊社には、お部屋が決まらないことがトラブルにまで発展する感覚はありません。現代のインターネットなどによる情報社会において、相場より高い家賃で活動していても決まらないのが当たり前の時代だからです。管理会社からすれば、依頼を受けたお部屋が決まらなくても、直接の痛手はありません。一方、オーナー様からすれば、〇ヶ月間も家賃が入らないという大損害を被ることになります。

次に多いトラブルの相談が、「説明の受けていない失費(リスク)があった。」というものですが、よくよくお話を聞いてもその失費(リスク)はオーナー様が負うものであり、ただただ事前に詳しい説明がされていなかったというのが原因のようです。

また最近多い相談では、大手だからと思って安心して依頼したが、担当者がしっかりしておらず、困っているというものです。やることが遅く、連絡もなく、融通も利かない。会社が古い・大きいというだけでは安心の材料とならず、特に賃貸管理業では、担当者に精神的な負担の大きな仕事が多いため、会社だけではなく、実際に窓口となる担当者を見極めることが重要です。

分譲マンションの賃貸を不動産会社へ依頼する際は、相場の家賃をしっかりと把握しているかどうかを見極め、あまり調子の良いことだけを話す不動産会社・営業ではなく、オーナーとしてのリスクをしっかりと説明してくれる不動産会社・営業へ依頼するべきでしょう。