旧居住者のメール便

引っ越しの際には、郵便局へ郵便物転送のための転居届けを提出 するのが一般的です。手続き後は、1年間、旧住所に配達された郵 便物が、自動的に新住所へ転送されます。そして1年後、再度手続 きを行うことによって、更に1年間郵便物が転送されます。

弊社でも、引っ越しをするオーナー様や入居者様には、「郵便局 へ転居届けは出されましたか?」とお聞きしており、必ず手続き の完了を確認します。しかし入居して間もない入居者様から、「前 居住者の郵便物が、未だに郵便受けに入る。」と連絡を頂くことが 多く、転居届け提出したのに何故と思っておりました。

原因は、最近多くの企業が物を郵送する時に使用しているメール 便です。郵送コスト削減のため、郵便局よりも安く郵送できるメー ル便は、大手配送業者(ヤマト運輸・佐川急便など)から中小の配 送業者でも取り扱っており、特に定期的に配達されるカタログやダ イレクトメールの類は、殆どがメール便で郵送されています。これ らが郵便局への転居届けに関係なく、旧住所へ配達されてしまう原 因です。

またメール便配送業者は、マンションの1階にある集合郵便受け 又は各部屋の表札を見て、各郵便受けに投函します。そして表札の ない場合でも、大抵は郵便受けに投函されます。そのため連絡を頂 いた入居者様には、「前入居者がメール便の送り主及びメール便を 送ってきそうな企業全てに住所変更の連絡をすればよいのですが、 それは現実的ではないため、郵便受けに入居者様のお名前を掲示し て下さい。」とお伝えしております。これで9割以上のメール便は ストップできます。

郵便局でも「ゆうメール」というメール便を取り扱っております が、こちらは郵便局に転居届けを出していれば、新住所へ転送され ます。