不動産会社の倒産

数年前より、「サラリーマン大家さん」というような造語も流行るくらい、サラリーマンの方でも気軽に投資用の分譲マンションを購入して大家さんとなる方が増えております。マンションを購入する際は、購入後の家賃収入を見込んで住宅ローンを借り入れるため、マンションを購入してもお金の持ち出しがなく、また賃貸業は不動産会社と管理委託契約を締結するため、煩わしい手間も不要となります。何もせずに少しずつ住宅ローンが減っていき、やがてマンションという資産が残るという仕組みです。

しかし急に不動産会社が倒産してしまった場合は、どうなるのでしょうか。不動産会社の一般的な倒産のパターンは、まずは家賃の振込みが遅れがちとなり、その2~3ヶ月後には家賃の振り込み自体もストップしてしまいます。そして間もなく倒産となります。振込みの無かった分の家賃の回収は、困難を極めます。もちろん不動産会社が担保していた借主の敷金の返還もありません。

2008年のリーマンショック後に、多くの不動産会社が倒産しました。その中には所有者からサブリース契約でお部屋を借り受けていた不動産会社も多数含まれます。サブリース契約をしていた不動産会社が倒産した場合、以後の家賃収入の保証も消滅してしまいます。

このトラブルを避けるためには、不動産会社の倒産の信号を見逃さないことです。不動産会社の倒産の前兆は、必ず家賃の振込みが遅れると言われております。まずは家賃の振込期日が2ヶ月連続で遅れた場合、すぐに管理委託契約の解除、不動産会社の変更の手続きを行うべきです。

弊社のオーナー様の中にも、以前賃貸管理を委託していた不動産会社が倒産して、大きな痛手を負ってしまったオーナー様が数名おります。その殆どは、「振込み遅れ~振込みストップ~倒産」というパターンで不動産会社は倒産しております。倒産の前兆が現れた時は、速やかに弊社にご相談下さい。