家賃査定の仕組み②

今までにも家賃の設定に関しては、分譲賃貸コラム(「入居者の募集条件」「敷金と礼金と家賃の関係」「駐車場と家賃の関係」「リフォームと家賃の関係」「定期借家契約の賃料計算」「上手な家賃の設定方法」)でご紹介してきましたが、その他家賃の査定金額に比較的大きく影響する事項をピックアップしてご紹介してみましょう。

<間取り>

リビングが広く、各居室が6帖以上あり、収納スペースも十分に確保されている物件は、比較的需要が高く、査定金額にも影響を及ぼします。単身者向けの物件では、近隣の買い物便(特にコンビニ)、オートロックなどのセキュリティー、インターネット環境などをはじめ、室内はトイレ・浴室が別という部分が査定金額に大きく影響を及ぼします。

<ライバル物件の動向>

同じ棟内に相場より高い・安い物件が出ている場合、その物件が成約となるまでは査定金額に大きな影響を及ぼします。また同じ棟内にたくさん物件が出ている場合も供給過多となり、査定金額にも影響を及ぼします。

<過去の事件・事故と将来のマイナス要因>

よく「訳あり物件」ということで、相場よりかなり安く出ている物件があります。室内で事件や事故があった場合は、その後査定金額にも大きな影響を及ぼしますが、居室からお墓が見える、目の前に大きな建物が建ち、日当り・眺望が悪くなる、近々に大規模修繕工事がある、上下階で騒音のトラブルがあるなどの場合も、その程度に応じて査定金額に影響を及ぼします。